オクターブ記号とは?
楽譜の中で、記号のしめす範囲内を『1オクターブ上げて or 下げて 演奏してね。』というのがオクターブ記号です。
オクターブ、というのは音程でいえば完全8度のこと。
鍵盤でみればこれがオクターブです。
譜面での表記
オクターブ記号とは、楽譜で見かけるコレのことです。
この画像では、『1オクターブ上げて弾いてね』という意味になります。
なので、これを実際に弾いてみるとこんな感じになります。
そしてもう一つ。こんな場合もあります。
この画像の場合は、『1オクターブ下げて弾いてね』という意味です。
これを鳴らすとこうなります。
オクターブ上げる or 下げる範囲
先ほどの例のように、1小節のみの場合は、対応するべき範囲がわかりやすいです。
これが長い小節に渡ると、すこし表記が変わってきます。
(長いといってもこの譜例は8小節ですが)こんな感じ
この譜面の場合、どこからどこまでを1オクターブ上で弾けばよいのか、考えてみましょう。
オクターブ上で弾く部分はココ
このように、『8va』の文字の後につづく点線が途切れてしまっても、必ずその後どこかに同じく点線で示された『カッコとじ』が出てきます。
これです。
長めの『8va』の点線が途切れていたときは、このカッコとじを見逃さないように、注意して楽譜を見ていきましょう。
カッコとじされたところまでが、オクターブの操作が必要になる範囲ということになります。
混同しがち!オルガンの”フィート”
『電子オルガン』という名の通り、エレクトーンやドリマトーンの先祖はオルガンです。
その名残からか、内部のデータでオクターブ上げ下げする表示は、楽譜とはまた違った表現方法になっています。
これが ”フィート” の表現
楽譜もオルガンも、おなじように『8』という数字がキーになっているので、混同しないように気をつけましょう。
おつかれさまでした
オクターブに関する記事を2つ続けてみました。
こういった楽譜の読み方関連のお話は、どうしてもケースバイケースな部分が多くなってしまうので、その場その場で悩んでしまうかと思います。
もし、すぐとなりに質問できる人がいない場合には、CDやYoutubeなどの音源を聴いてみて、どの高さで演奏しているのか、自分の耳で判断するのが確実ですね。