もくじ
その1〜基本的なこと〜 ←今ここ!
和声って何?
和声とはつまり、和音の動きかたについて、『こうした方がきれいだと思うよ』という先人達のおすすめのやり方。4パートの合唱でどう歌ったら美しいだろうか…。というのが事の発端です。
作曲する際に、絶対和声のルール通りにしろ!ってことではありません。でも、なんだかんだ覚えておいて役に立ちます。ちょこっと和声のやり方を意識すると、やっぱり和音の響きがキレイなんですよね。
今回は、そんな和声の基本的な部分4点をご紹介します。
1:呼びやすいように、音符・和音に番号を振ります。
ずらっと並べた音符…そこにお団子をくっつければ和音。
ローマ数字で番号をふってあげます。
お団子の中の音符それぞれにも番号をふってあげます。
1番下に関しては大事なので特別扱いして、根音(こんおん)と呼びます。
なので、下から「根音、第3音、第5音」という風にして呼びます。
2:合唱みたいに4パートあります。
このそれぞれの音符を、合唱のようにソプラノ、アルト、テノール、バスの人たちがそれぞれ歌っているようなイメージで、話が進んでいきます。
ソプラノ、バスの人は外声。(目立つ!)
アルト、テノールの人は内声。
(バス以外の上3パートをまとめて上3声とか呼んでみたりします。)
音域について
そして、それぞれ常識の範囲内の音域で動きます。ボーカロイドとかUTAUとか、まだない時代からの物ですからねー。(そういう問題ではありませんが…。)
ソプラノ:C3〜A4
アルト:G2〜D4
テノール:C2〜A3
バス:F1〜D2
こんな感じ。
それと、暗黙の了解で(?)ソプラノ、アルト、テノールの人たちは、バスの人よりも下に行ってはいけないことになっています。
各パートの離れぐあい
あんまり好き勝手バラバラなのはいただけない。
ということで、各パートが離れてもいい限界地点が決められています。
<ソプラノ>
↕︎1オクターブ以内
<アルト>
↕︎1オクターブ以内
<テノール>
↕︎12度以内
<バス>
12度っていうのは「ド」から1オクターブ上のドを通り過ぎた「ソ」までの距離。
これも、よほど突拍子もない動きをしない限り、大丈夫。運転免許の試験みたいに、常識的に考えれば大丈夫です。
3:和音の配置の仕方に、2種類の呼び方があります。
密集(みっしゅう):お団子がきれいに3つくっついている状態。
開離(かいり):(密集から)1個とばしで和音になっている状態。
この開離って和声以外で見かけない漢字です。macで普通に変換できない…。
でもまあ、文字通り開いてて離れててなので、覚えやすいですね。
密集の作り方…
そのままお団子を上に突き刺していきます。もちろん、指定されている or 意図してる和音の構成音を乗せていってくださいね。
開離の作り方…
まずは先ほどの密集のやり方で、お団子をどんどん上に乗せていきましょう。
気が済むまで乗せたら、それを一個飛ばしで拾っていきます。
これが開離です。
4:和音を転がすことがあります
いつも同じカタチじゃつまらない。
ということで、和音を転がしたものを転回形と呼びます。
一番下の音符が一番上に移動するイメージ。
ドミソを一回転がしてミソド→第1転回位置
ドミソを二回転がしてソドミ→第2転回位置
要はバスの人次第。
バスの人が根音なら基本形、第3音なら第1転回位置、第5音なら第2転回位置です。
ひとまずお疲れ様でした
この調子で「その2」に続きます!