どっちが左手?どっちが右手?
子供が左右を覚えるやり方として、世間一般に広く浸透しているのは、『お茶碗とお箸』かと思います。
お茶碗を持つ方が左手、お箸を持つ方が右手という覚え方。
しかしどうでしょう?右利きの子もいれば、左利きの子もいます。この覚え方は、必ずしも全員に有効というわけではないと言えるでしょう。
しかし、エレクトーンやピアノといった楽器なら、右利き左利きに関わらず、簡単に左右を覚えることができます。
実際に私は、『お茶碗とお箸』ではなく、『エレクトーン』で左右を覚えました。
エレクトーンで左右を覚えてしまおう!
エレクトーンに座り、スッと手を置いてみましょう。
このように、右手が上の段の鍵盤、左手が下の段の鍵盤となります。(もちろん足はペダルに。)
演奏の役割も、しっかりわかりやすく分かれているのが良いところです。
右手が高音域でメロディー。
左手が中低音域で和音。
稀に左手で右手のメロディーの補助をしたり、両手で下の段、両手で上の段を演奏することはありますが、普通に演奏していれば、9割はこのポジションから外れることはありません。
左右をなかなか覚えられない子でも、上と下はわかっている場合が多いかと思います。
なので、上鍵盤は右!下鍵盤は左!というように、エレクトーンを弾くイメージをすれば、すんなり左右が覚えられます。
もちろんピアノやキーボードでも
これはエレクトーンに限った話ではありません。
鍵盤が上下に分かれていないピアノやキーボードでも、同じように左右をイメージすることはできます。
先ほどにも出てきた通り、役割を思い浮かべれば良いのです。
右手はメロディー。
左手は和音。
ピアノの曲では、エレクトーンの場合よりもさらにイレギュラーが少なくなる印象があります。ほとんどの場面で、右手でメロディー、左手で和音を演奏します。
あせらずゆっくり!
結果的にエレクトーンで左右を覚えられた幼い日の私でしたが、そこに辿り着くまでにはかなり時間がかかった記憶があります。
幼児向けのテレビゲームが好きで、その中に上下左右を指示通りに入力していくゲームがありました。
上下のボタンはわかるのに、左右のボタンがずっとわからず、かなりイライラしながらプレイしていました。(イライラどころか暴れていました。)
両親をはじめ、周りの大人たちから『こっちが左で、こっちが右だよ』と多分あれこれ教えられていたはずでしたが、どうにも覚えられませんでした。
そんな中、一番自分にスッと入ってきた覚え方がエレクトーンの上鍵盤と下鍵盤でした。
私の場合はたまたまエレクトーンが合っていたようですが、お子様によってぴったりな覚え方はそれぞれあるのだと思います。
少し時間はかかっても、焦らずに…。
ぴったりな左右の覚え方が見つかると良いですね。