この曲はこんなイメージ…【発想記号(発想標語)】43種をイメージ画像付きでじっくり紹介!part6

part5の続きです。

今回のpart6では『 N 』〜『 R 』の7種類『 nobilmente, passionato, pastorale, pesante, piacevole, risoluto, rusticana 』をイメージ画像付きでご紹介します。

〜もくじ〜

part1『 A 』6種類 

 affettuoso, agitato, amabile, animato/con anima, appassionato, arioso

part2『 B 』〜『 C 』5種類

 brillante, con brio, cantabile, capriccioso, comodo(commodo)

part3『 D 』〜『 E 』6種類

 dolce, dolente, elegante, elegiaco/con energia, espressivo/con espressione

part4『 F 』〜『 G 』6種類

 feroce, con fuoco, giocoso, grandioso, grave, grazioso/con grazia

part5『 L 』〜『 M 』6種類

 lamentabile/lamentoso, leggiero, maestoso, marciale(marziale), misterioso, con moto

part6『 N 』〜『 R 』7種類 ← いまここ

 nobilmente, passionato, pastorale, pesante, piacevole, risoluto, rusticana

part7『 S 』〜『 T 』7種類

 scherzando, semplice, con sentimento, serioso, sostenuto, spirituoso/con spirito, tranquillo

part8 まとめ

ではpart6『 N 』〜『 R 』編スタートです!

nobilmente(ノビルメンテ)『上品に』

あまりにも身近すぎて忘れてしまいがちですが、猫ほどお上品な生き物っていないんじゃないかと思えるほど、猫はその立ち居振る舞いがお上品この上ありません。

四六時中、毛繕いをします。いつでも毛並みがツヤツヤです。

そして姿勢はいつも美しく。座るときでも前足を折りたたんで香箱座り。

歩き姿も、身のこなしも、そして寝ているときですらお上品。全てが美しい!

(*個人の感想です)

多方面への爪研ぎ、大胆な猫砂、毛玉を排出する儀式(オブラート)などももちろんあります。生き物ですから!

でもやっぱりお上品といえば猫です。

passionato(パッショナート)『感情的に』

part1で apassionato(アパッショナート)『熱情的に』が出てきましたが、こちらの passionato は『感情的に』です。

espressivo(エスプレッシーボ)『表情豊かに』と、apassionato とを足して2で割ったような具合でしょうか。

apassionato と単語が似ていますから、やはり『感情』の中でも、情熱的な、ポジティブ寄りの感情をグイグイ表現しましょう。

pastorale(パストラーレ)『牧歌ふうに』

☆個人的お気に入り☆

お気に入りの発想記号と言えばなんだろうな?と考えたとき、真っ先に思い浮かんだのがパストラーレでした。

牧場や農園といった、いわゆる牧歌的な土地に縁はなく、電子機器とアスファルトの中で生活する私には、パストラーレはあまりに遠い存在です。

ですが、音楽の中では何を想ってもよいのです。

広々とした草原。

遠くに羊が何頭か。

空は晴れ晴れとして、心地よい風が吹き抜けます…。

牧歌を体験したことのない私の拙いイメージですが、そんなような景色を想像しただけで、心がやんわり穏やかになっていきます。

ところで、実際に牧場や農園を営んでいらっしゃる方々は、とてつもなくお忙しいと思うんです。朝早くから一日中、作物・動物の世話、体調チェック、天候、気温の変化…あれこれ管理しなければならないことがたくさんあるんだと思います。

そういった点では、素人がイメージする『牧歌風』と、実際にプロの方がイメージする『牧歌風』とでは、だいぶ違いがあるのかもしれません…。

pesante(ペザンテ)『重々しく』

重々しいと言われると、私は、ヨーロッパに見られる石造りの城を思い浮かべます。

城というのは今の平和な時代となっては、観光名所として一緒に写真を撮るスポットとしての役割がほとんどです。

しかし、城の現役時代のことを思えば、さぞ命のやり取りが絶えなかった場所なのでしょう。

立て篭もり、攻撃をしのいで、なんとか生き延びるための場所です。

そんな場所ですから、やっぱり石造りの、重々しい建造物であってしかるべきですよね。

piacevole(ピアチェーボレ)『愛らしく・気持ちよく』

唐突ですが、わたしはもじぴったんの音楽が大好きでして…。

あの頃はリビングのプレーステーション2で、家族わいわい「もじぴったん」をやっていたものです。

もじぴったんのゲーム音楽は、どれも爽やかで、やさしい暖かさに満ち満ちています。

その数あるゲーム内音楽の中で、「Piacevole!」という歌詞の入った曲があり、これがまた何度でも聴きたくなる素敵な曲なんです。とにかくあたたかみがすごい。めちゃくちゃ癒される曲です。

もじぴったんというゲームは世界観がとても愛らしいですし、パズルゲームなので気持ちの良い、爽快になれる場面があります。piacevole とまさにぴったりです。

(私のイチオシは「over the starbow」というテンポ速めの元気になれる曲です。この曲が遠い記憶の中でずっと残っており、再びネットで見つけたときにはそれはそれは歓喜しました。)

risoluto(リゾルート)『決然と』

サバンナの王様といえばライオンですが、私は森の王様というと鹿をイメージしがちです。皆さんはどうでしょうか?

かなり初期のディズニー映画「バンビ」でも、鹿は森の王様として描かれています。

「もののけ姫」でも、かなり個性的な見た目ですが、シシガミ様は鹿のようなフォルムをしています。

ポケモンにも、最強の専用積み技を引っ提げた、フェアリータイプの王(のような風格の)ゼルネアスという伝説ポケモンがいますし、その後に出てきたバドレックスという鹿の見た目をした伝説ポケモンは直球で王様です。

王様=決然としている

というイメージでは決してないのですが、それが「鹿の王様」だと、ものすごく決然とした印象になります。

やはりあの象徴的なツノが、そうさせるのでしょうか。

rusticana(ルスティカーナ)『牧歌ふうに・素朴に』

先ほどにも出てきた pastorale との違いを調べるため、翻訳してみました。

”率直さ、誇り、民衆の強さといった伝統的な特質に感じられるこの国の性格と精神に関連しています。”

(↑ここで言うところの「この国」とは、もちろんイタリアのことを指しています。)どうやら、もっと地域性を押し出して、かつ牧歌ふうにして欲しいようです。

とはいえ私が育ったのはグンマーです。地域性をだせ!と言われても、牧草地はおろか、上毛三山に囲まれた、のどかなサイクリングロードのことしか思い浮かんできません。

と、ここまで考えたところで、つまりその人の人生の中にある『素朴な牧歌ふう』を表現すれば良いことに気がつきました。

きっと東京生まれの人だって、荒川の土手を思い浮かべてみたりすれば、『素朴な牧歌ふう』が生まれることでしょう。

【それでは次回に続きます!→ part7

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