この曲はこんなイメージ…【発想記号(発想標語)】43種をイメージ画像付きでじっくり紹介!part5

part4の続きです。

今回のpart5では『 L 』〜『 M 』の6種類『 lamentabile/lamentoso, leggiero, maestoso, marciale(marziale), misterioso, con moto 』をイメージ画像付きでご紹介します。

〜もくじ〜

part1『 A 』6種類 

 affettuoso, agitato, amabile, animato/con anima, appassionato, arioso

part2『 B 』〜『 C 』5種類

 brillante, con brio, cantabile, capriccioso, comodo(commodo)

part3『 D 』〜『 E 』6種類

 dolce, dolente, elegante, elegiaco/con energia, espressivo/con espressione

part4『 F 』〜『 G 』6種類

 feroce, con fuoco, giocoso, grandioso, grave, grazioso/con grazia

part5『 L 』〜『 M 』6種類 ← いまここ

 lamentabile/lamentoso, leggiero, maestoso, marciale(marziale), misterioso, con moto

part6『 N 』〜『 R 』7種類

 nobilmente, passionato, pastorale, pesante, piacevole, risoluto, rusticana

part7『 S 』〜『 T 』7種類

 scherzando, semplice, con sentimento, serioso, sostenuto, spirituoso/con spirito, tranquillo

part8 まとめ

ではpart5『 L 』〜『 M 』編スタートです!

lamentabile/lamentoso(ラメンタービレ/ラメントーソ)『悲しげに』

悲しい系統はもう3つ目になるかと思いますが、この lamentabile / lamentoso は『残念』という感情が入ってくるようです。

この『残念』→『悲しい』という感情はとても大切です。

残念、というのは誰にもあまり矛先が向いていないような感情の捉え方だと思うのです。

ですから、悲しいことがあっても、残念だなと思えることによって、無意味な怒りに繋がりにくくなります。

怒り任せ!ではなく、lamentabile を日常でも心がけたいものです…。

leggiero(レッジェーロ)『軽く』

これは個人的なイメージなのですが、leggiero が示している『軽さ』というのは、ある程度質量をもったうえでの軽さだと思っています。

質量がそもそも軽いもの、『羽のような軽さ』とも解釈できるのですが、『身のこなしが軽い!』と感じる対象というのは、ある程度の質量感があってこそのものだと思うのです。

ピアノの鍵盤をしっかり『鳴らす』には、当然ながら質量が必要です。

指先に偏った力を込めるのではなく、背中から生えている腕全体の質量を、鍵盤にポンと乗せます。

鍵盤楽器全般には、そういう基本構造があるので、カンガルーの身軽さのような『軽さ』を、私はイメージしています。

maestoso(マエストーソ)『威厳をもって・おごそかに』

オットリーノ・レスピーギ作曲の『ローマ三部作』が大好きです。

ローマの松はとても華やか。ローマの噴水は美しく。ローマの祭りはとにかく狂喜乱舞の祭りで、それはもうにぎやかこの上ありません。

ディズニー映画の『ファンタジア2000』では、ローマの松が収録されています。

そのときのアニメーションの主役がクジラなんですね。

ローマの松に maestoso とは書いていないかもしれませんが、私の中での maestoso はまさに、あのファンタジア2000でのクジラの大群です。

オリジナルの『ファンタジア』も、『ファンタジア2000』も、大人になってからもう一度観たいディズニー映画です。

marciale(marziale)(マルチアーレ)『行進曲ふうに』

行進曲といえども、国によって地域によって、千差万別。

私がパッと思い浮かぶのは、トルコの行進でしょうか。

耳をつんざくようなズルナという管楽器。

そして太鼓と、シンバル!

トルコはシンバルづくりで有名ですから。

ただ、ちょっとトルコの行進の楽曲を集めたCDを聴いてみたことがあるのですが、しばらく聴いていると、なんだか野球場にいるような気分になってきてしまいました。

あのどんちゃんした感じが、日本の野球観戦の応援の雰囲気とちょっと、というよりかなり似ているのです。

misterioso(ミステリオーソ)『神秘的に』

普段暮らしている街で、空が一面どぎついピンク色になった。

…という場面に遭遇したことがあるのですが、みなさんでしたらどう思われるでしょうか。

ほんっとにただの夕暮れどころではなく、空一面がどっしりとピンク色だったのです。信号機のすぐ上までピンクの何かが充満していたかのような。

持っていたスマホで写真を撮りはしましたが、あの異様な雰囲気は、写真ではなかなか伝わらないですね。

それ以来、空があんなにピンクになる現象には一度も遭遇していません。あれに遭遇したときは、この世の終わりかと思ったほどです。

そんなような、『美しさ』だけでなく、『得体の知れなさ』や、『畏れ』などもブレンドされた表現が、この misterioso だと思います。

神秘的と一口に言えども、ちょっと複雑な感情表現になりそうです。

con moto(コンモート)『動きをつけて・速めに』

マグロは泳ぎ続けないと死ぬ、とよく聞きますが、このハチドリも似たような性質を持っています。

飛ぶときの消費カロリーが尋常じゃなく多いので、蜜を吸い続けないと死んでしまいます。

鍵盤楽器を弾く場合は、演奏し続けないと爆発する!なんて事はないので安心ですね。

それはさておき。

動きをつけて、というのはつまり平坦な演奏になってしまわないように、とも取れます。

速めに、というのはのんびりした演奏にならないように、とも取れます。

この2つを合わせて考えると、『聴いている人を飽きさせないような演奏をしてください!』とと言っているように聞こえてきます。

飽きさせない工夫として、①動きをつける②速めにという2点のアドバイスがある感じでしょうか。

そう考えるとちょっとおもしろい発想記号です。

【それでは次回に続きます!→ part6

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