【嬰ヘ短調とは】目指せ全調制覇!vol.13

嬰ヘ短調とは

嬰ヘ短調とは、「ファ♯」からスタートする、

のぼり↑は『ファ♯/ソ♯/ラ/シ/ド♯/レ♯/ミ♯/ファ#』

くだり↓は『ファ♯/ミ/レ/ド♯/シ/ラ/ソ♯/ファ#』

の中の音を使って、メロディー・コード・ベースが行ったり来たりすることを基本ルールとする調のことです。

嬰ヘ短調の調号はシャープが3つ

『ファ♯』『ド♯』『ソ♯』に付きます。

(短調の調号は、音階<くだり↓>時に、どこが黒鍵になるかを参照します。)

・短音階で、「ファ♯」を主音とした場合の調。

・英語だと F♯ Minor(エフシャープマイナー)

・ドイツ語だと fis moll(フィスモール)

嬰ヘ短調の出現率

意外と多いです!

黒鍵からはじまる音階なので少々とっつきにくさがありますが、♯3つの調なので、意外と出くわします。

近親調 嬰ヘ短調のお仲間一覧

同主調:嬰ヘ長調(F♯ / Fis dur) 主音=出発する音が同じ「ファ♯」

平行調:イ長調(A / A dur) 調号が同じく♯3つの反対の調=長調

属調:嬰ハ短調(C♯m / cis moll) 完全5度上の調

下属調:ロ短調(Bm / h moll) 完全4度上の調

嬰ヘ短調のコード

ピアノとエレクトーンの基本的な押さえ方の例をご紹介します。ご参考程度でお願いします!

エレクトーンの『P.K.』はペダルキーボードという意味で、足鍵盤のことです。

『L.K.』はロワーキーボードという意味で、下鍵盤(左手)のことです。

※エレクトーンのP.K. に関しては、もちろん足が届きやすい方の高さで弾いてくださいね!

〜基本の和音〜

(いちど):『F♯m』

ピアノ:ファ♯/ラ/ド♯ 

エレクトーン:<P.K.>ファ♯ <L.K.>ラ/ド♯/ファ♯

Ⅴ₇(ごどせぶん):『C♯₇』

ピアノ:ミ♯/シ/ド♯

エレクトーン:<P.K.>ド♯ <L.K.>シ/ド♯/ミ♯

(よど)『Bm』

ピアノ:ファ♯/シ/レ

エレクトーン:<P.K.>シ <L.K.>シ/レ/ファ♯

〜よく使う和音〜

(ごど)『C♯』

ピアノ:ド♯/ミ♯/ソ♯

エレクトーン:<P.K.>ド♯ <L.K.>ソ♯/ド♯/ミ♯

平行調の『A』

ピアノ:ラ/ド♯/ミ

エレクトーン:<P.K.>ラ <L.K.>ラ/ド♯/ミ

(にど)『G♯m⁻⁵』

ピアノ:ソ♯/シ/レ 

エレクトーン:<P.K.>ソ♯ <L.K.>ソ♯/シ/レ 

〜ドッペルドミナント〜『G♯→C♯₇→F♯m』

①(ごどごど)

Ⅴ₇

②(ごどせぶん)

③(いちど)

ピアノ

① ソ♯/シ/♯/レ♯ 

② ド♯/ミ♯/シ 

③ ファ♯/ラ/ド♯

エレクトーン

① <P.K.>ソ♯ <L.K.>ソ♯/シ/♯/レ♯ 

② <P.K.>ド♯ <L.K.>シ/ド♯/ミ♯ 

③ <P.K.>ファ♯ <L.K.>ラ/ド♯/ファ♯

〜他の調から借りてきて使う進行

Ⅳ(よど)から借りる場合『F♯₇→Bm』

①(よどごどせぶん)

②(よど)

ピアノ

① ファ♯/ド♯/ミ

② シ/レ/ファ♯

エレクトーン

① <P.K.>ファ♯ <L.K.>ファ♯/ド♯/ミ

② <P.K.>シ <L.K.>シ/レ♯/ファ♯

平行調への転調『E₇→A』

ピアノ

① ソ♯/レ/ミ

② ラ/ド♯/ミ

エレクトーン

① <P.K.>ミ <L.K.>ソ♯/レ/ミ

② <P.K.>ラ <L.K.>ラ/ド♯/ミ

おつかれさまでした

お疲れ様です_ばんとさん

嬰ヘ短調についてコメント

個人的に嬰ヘ短調には、ちょっとした思い入れがあります。

世界的にも大人気の『NARUTO』オープニングテーマ、いきものがかりさんの『ブルーバード』が、この嬰ヘ短調なんですね。

この曲を高校生の音楽の時間でバンド演奏しまして、慣れないながらピアノを弾きながらボーカルをやってみたりなんかしていました。お恥ずかしい話です。

授業とはいえ、クラス全員の前で演奏を発表するわけですから、それはもう、練習しました。

カラオケならともかく、人前で「歌う」という初めての経験でした。

当時やってみた感想としましては…

『弾き語りじゃないとムリだ!』

マイクだけ持って全身全霊で歌うなんて、もっぱら鍵盤しかやってこなかった私には、到底できるものではないと確信しました。

ピアノを弾いていれば、コード感の支えもあり、そして両手が塞がっているので、なんとか歌えました。

私のひからびた思い出話はさておき。

短調の中でも抜群にエネルギッシュな嬰ヘ短調。

先述の通り、黒鍵が主音なので、ちょ〜っと指づかいがややこしい。

でも慣れてくると快適な使いごこち。

ぜひ!マスターしてみてください。

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