もくじ
5分でわかる!【すごくやさしい和声】その1〜基本的なこと〜
その2〜5つのルール〜 ←今ここ!
5分でわかる!【すごくやさしい和声】その3〜和音の役割TDS!〜
前回のその1をふまえて、和声のおもなルール5つをご紹介します。
ルール1:なるべく滑らかにしよう
これに尽きます。
とにかく突拍子もない動きをしないこと。
ぬるぬる、滑らかに、なるべく隣の音への移動を中心に。
次の和音に同じ音が出てくるな…ってときは、そのパートの人は動かず留まっちゃいましょう。これを保留と呼びます。
バスに関しては、ざっくり言うと和音の指定がある限り「こたえ」が1つしかないので、あんまり考えません。和声の教科書では、バスがあらかじめ決まっていて、その上に3声をどうやって乗せますか?という問題ばかり記載されています。
ルール2:収まりのいい動きをしよう
喉につかえた音は、ちゃんと飲み込んであげようってことです。
ひっかかったまま別の作業に入られちゃうと、気になって仕方ないし、収まりが悪い。
1、導音は主音に戻ろう
ハ長調だと、導音は「シ」主音は「ド」です。
Ⅴ(ごど)の和音の際「シ」を歌っているパートの人がいたら、次の和音でちゃんと「ド」を歌わせてあげて、すっきりしてもらいましょうという粋な計らいです。
2、Ⅴ₇→Ⅰのときは、ファ→ミ
ハ長調だと、Ⅴ₇(ごどせぶん)は「ソシレファ」、Ⅰ(いちど)は「ドミソ」です。
「ファ」から「ソ」に行ってしまうと、宙ぶらりん感が否め無い。ちゃんと収まりのいい「ミ」に戻ってあげようね、という思いやり。
ルール3:芸のない動きはしない
…というとかなり抽象的なのですが、そんなようなことなのです。
和声じゃない分野だと、ぜんぜんアリでむしろカッコイイのですが、和声的にナシってだけ。
なので、この辺のことは普段の作曲であんまり気にしなくていいかも。
1、連続で完全8度(1度)は使わない
先人的に、なんかそこは動いて欲しい。
2、連続で5度は使わない。
中国の音楽っぽい響きになる。
先人達はヨーロッパ系なので、あまり好みではなかったのかも?
詳しくなると完全5度と減5度、どっちが先か後かによってマルかバツか変わってきます。でもややこしいので今回は割愛。
ルール4:第3音にちょっと気を遣う
第3音というのは、ドミソで言うところの「ミ」のこと。
第3音は省略しちゃダメ
第3音が鳴ってないと、何調かわからん!
すごく大事な音なので、必ずどこかしらに入れなきゃダメです。
逆に、第5音は省略してもいいことになってます。
第3音が一番下のとき(第1展開形)は…?
基本のドミソをちょっと横に転がして、ミソドという形にすることがあります。このときにちょっと注意。
実例を出した方が早いかも。
ミ/ソ/ド と押さえているときに、もう片方の手が空いているからと言ってもう一回 ミ/ソ/ド を乗っけるのはちょっとねえ…。と考えた先人。
ミ/ソ/ドの上に乗っけるなら、ソ/ド とかにしておいた方が、キレイだよという先人達の教えです。
このルール、実はエレクトーンでコードを押さえるときに、結構気にしなきゃいけないポイントだったりします。
実際に鍵盤で弾いてみると、確かに第3音を避けた方がイイ響きになるので、とても理にかなったルールです。頭の片隅にあって損はありません。
ルール5:ソプラノとバスは反対向きに動くとGood
一番上のパートが上がるラインをやっていたら、一番下のパートは下がるラインをやった方が感動的じゃない?という先人達の裏ワザ。
逆もまたしかり。
確かに感動的かも。実際に響きを聞いてみると納得。
ひとまずお疲れ様でした
この調子でその3に続きます!
5分でわかる!【すごくやさしい和声】その3〜和音の役割TDS!〜
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