【フォルテとピアノ】わかりやすく解説!楽譜でよく見る【強弱記号とは】?

楽譜のはじめのあたりでよく見かける、アルファベットの「f」や「p」に似ているこれらの記号のことを「強弱記号」といいます。大きい音量で演奏するのか、はたまた小さい音量で演奏するのかを指示しています。

↓この「フォルテ」と「ピアノ」の2つが、強弱記号の基本となります。

「f」フォルテとは → 大きい音量で、強く演奏する

「p」ピアノとは → 小さな音量で、弱く演奏する

そして、このフォルテとピアノの2つからさらに派生した細かい記号がいくつかあります。

↓「f」や「p」の手前に「m」がつく場合は、メゾ〇〇と読みます。

「mf」メゾフォルテとは → 少し強めに演奏する。

「mp」メゾピアノとは → 少し弱めに演奏する。

↓「ff」や「pp」のように2文字並んでいる状態だと、さらに効果が強調されます。〇〇ッシモと読みます。

「ff」フォルテッシモとは → とても強く演奏する。

「pp」ピアニッシモとは → とても弱く演奏する。

強弱記号を強さ順に並べてみると?

他にもいくつか派生系がありますが、常日頃から様々な楽譜でよく見かけるのはこの6種類くらいなものです。この6種を音の大きさ順に一列に並べてみるとこんな感じになります。

上の図が純粋な強さ順になりますので、これがイメージできるようになれば、曲の強弱をとても表現しやすくなります。

メゾピアノ・メゾフォルテの位置関係が少しややこしいかも知れません!

メゾピアノはピアノより少し大きい音量になります。

メゾフォルテはフォルテより少し小さいです。

一方でピアニッシモ、フォルテッシモはどちらも極端なので、覚えやすいですね。

フォルテとピアノって具体的にどのくらい?

「つよく」・「よわく」とは言っても、実際にはどの程度の心持ちで演奏したらよいのでしょうか?具体的な場面をイメージしてみましょう。(あくまで個人の経験に基づいた強弱の感覚なので、みなさまのご参考程度になれば幸いです。)

pp<ピアニッシモ>

大きな声を出すと特定の骨が痛い、などの症状が出ている際、やむを得ず話すときのボリューム。

p<ピアノ>

静まり返った図書館で、となりの人とちょっと話すときの声のボリューム。

mp<メゾピアノ>

ちょっとしっとりとした内容の絵本を読み聞かせするときくらいのボリューム。

mf<メゾフォルテ>

給食やお弁当の時間やお昼休みに、数人でおしゃべりするときのボリューム。

f<フォルテ>

教室でクラス全員によく通る声で話す、ちょっと気合の入ったボリューム。

ff<フォルテッシモ>

おじいちゃんがテレビでスポーツ中継などを見ているときのボリューム…(は個人差があると思うので、)誰もいない大自然の中でのびのびと叫ぶときの声のボリューム。

ピアノ(小さな音)で弾くってむずかしい

小さな音量とは言っても、弱々しくなってしまったり、歯切れの悪い、粒のそろっていない演奏にならないようにした方が、聴いていて心地の良い音楽を表現することができます。

ちいさな音量で、けれどもしっかり弾くというのは難しいことです。演奏者の表現力がいかほどのものか、こういった箇所で如実に現れます。

小さな音量だけれども、うつしい音色で。しっかり表現しながら演奏できるといいですね!

楽器のピアノは強弱のピアノ・フォルテが由来

余談になりますが、ピアノという楽器の名前は、この強弱記号である「ピアノ」のことを指しています。

ピアノ(楽器)の正式名称は「ピアノフォルテ」。

なので、バンドでの担当楽器ですとか、オーケストラ用の楽譜などで楽器名を省略する際には「pf」と表記します。

まだピアノという楽器が誕生する前には、チェンバロ(ハープシコード)といったようなの強弱がつかない鍵盤楽器が主流でした。

(チェンバロの音色は、ゲームで中世風のお城に入った際のBGMなどでよく使用されます。あとは、昔のバージョンのエレクトリカルパレードもチェンバロがメイン楽器でした!)

そこに!タッチの具合で強弱がつけられる、すごい鍵盤楽器が登場しましたよ〜!と鳴物入りで登場したのがこのピアノフォルテ。現代までずーっと皆さんに広く親しまれているピアノのことです。

合わせてどうぞ!

今回紹介したピアノ・フォルテなどと同じく強弱記号である「クレッシェンド」「デクレッシェンド」についてはこちらの記事にまとめてあります。

【強弱記号】クレッシェンドとデクレッシェンドは【気持ちが大切!】

おつかれさまでした

お疲れ様です_ばんとさん

せっかくピアノからフォルテまで幅広く表現できるように楽器が進化してくれたのです。

楽器を演奏する私たちも、ピアノ・フォルテ、強弱の表現を大切にしながら楽しんで演奏したいですね!

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