今回は「クレッシェンド」と「デクレッシェンド」に注目してみたいと思います。
はじめて見ると、(サイズ感にもよりますが)なんだか間延びした大なり小なりの記号と似ているように感じるかも知れません(笑)
<クレッシェンド>
右方向に向かってくの字が開いていくのがクレッシェンドです。
あまりに効果範囲が長くなる際には、文字で「cresc.」と表記されたりもします。
<デクレッシェンド>
右方向に向かってくの字が閉じていくのがでクレッシェンドです。
こちらの文字表記は「decresc.」などです。
でもやさしめのピアノやエレクトーンの楽譜では、(肌感)記号での表記がほとんどを占めています。
クレッシェンドとは
クレッシェンドとは、だんだんつよく弾いて!という意味です。
くの字が始まるところくらいから徐々に気持ちを高め、くの字が開き切ったところで任意のボリューム感に到達するようにします。
たとえば、こんなふうに前後に強弱記号の指示があれば、どのくらいクレッシェンドするのかがわかりやすいです。↓
ところが、特にフォルテやピアノといった強弱記号が前後にないけれども、クレッシェンドだけ書いてある場合もあります。
そんなときは、気持ちが大切!
一段階気持ちを高めて弾く、だったり、ちょっと表現する幅が大きくなるようにしたり、エレクトーンだったらエクスプレッションペダル(右足のペダルです)をウワーンと踏み込んでクレッシェンドを表現したりします。
クレッシェンドのエクスプレッションペダルについて
エクスプレッションペダルはあまり下げすぎないように!と常日頃から注意されるので、だいたいMAXのポジションに足を置いているかと思います。
上げ切っちゃってるからこれ以上ペダルは踏み込めない!というときは、あえてちょっと下げてからゆっくり踏み込んでみると、クレッシェンドが表現できます。
デクレッシェンドとは
デクレッシェンドとは、だんだんよわく弾いて〜という意味です。
くの字が開いている開始地点から、くの字が閉じるまでにかけて、徐々に音量を落としていきます。
こちらも、前後に強弱記号があればそのくらいのさじ加減で演奏します。↓
なければ(クレッシェンドと同じく)気持ちが大切です!
しかし、いくら「よわく」と言えども限度があります。
ピアノでしたら、粒だって音符がちゃんと美しいまま「よわく」
エレクトーンなら、エクスプレッションを下げすぎない範囲で「よわく」
デクレッシェンドする際に、音が小さくなるにつれ、「よわくなる」というイメージに加えて「遠ざかる」だったり、「まとまっていく」だったり、「人数が減る」…といったイメージも合わせて考えていくと、表現の幅が広がるかもしれません。
ちなみに
diminuendo『ディミヌエンド』なんていう表現もあります。
意味はデクレッシェンドと同じで、『だんだんよわく』です。
合わせてどうぞ!
フォルテ・ピアノなどの強弱記号についてはこちらの記事にまとめています。
おつかれさまでした
クレッシェンドと、デクレッシェンド。
だんだんつよく、だんだんよわく。と意味は簡単ですが、音楽が流れていく中で、このような「変化」を表現する楽しみはいつまでも尽きることがありません。
エクスプレッションペダルの話が少し多くなりましたが、あれは、私自身へのいましめです。(笑)
昔も今も、「エクスプレッションを下げすぎだ!」と注意されてばかりいます。うっかり半分より下までいっちゃうんですよね〜!
<最新の投稿>
- 人生で「いい音楽」に出会いたいなら「音楽ではないこと」をたくさんやってみよう
- 【変イ長調とは】目指せ全調制覇!vol.16
- 【ホ長調とは】目指せ全調制覇!vol.15
- 【ハ短調とは】目指せ全調制覇!vol.14
- 【嬰ヘ短調とは】目指せ全調制覇!vol.13
<カテゴリー>
<タグ>
これで解決 やり方 エレクトーン コツ コード シンセサイザー スキル ディズニー ドッペルドミナント ポケモン 一覧表 体験談 作曲 初見演奏 即興演奏 和声 和音 失敗談 実体験 思うこと 打ち込み(DAW) 本番 楽器 楽譜 発想記号 短調 移調 移調奏 練習 練習法 耳コピー 調 調号 遊び弾き 鍵盤 鍵盤楽器 長調 雑談 電子オルガン 音楽教室 音楽理論 音源ソフト 音程 音部記号 音階