【変ホ長調とは】目指せ全調制覇!vol.12

  変ホ長調とは

変ホ長調とは、「ミ♭」からスタートする『ミ♭/ファ/ソ/ラ♭/シ♭/ド/レ』の7音の中で、メロディー・コード・ベースが行ったり来たりすることを基本ルールとする調。

イ長調の調号はフラット

シ♭』と『ミ♭』と『ラ♭』に付きます。

 

・長音階で、「ミ♭」を主音と特定した場合の調。

・英語だと E♭ Major(イーフラットメジャー)

・ドイツ語だと Es Dur(エスデュアー)

 

  変ホ長調の出現率

変ホ長調の出現率は…

星2つ!くらい。

すごく頻繁に見かける訳ではありませんが、世の中にたくさんある調。

 

ヤマハグレード試験の初見演奏や即興演奏でも常連の調です。

 

  近親調 変ホ長調のお仲間一覧

同主調:変ホ短調 主音=出発する音が同じ「ミ♭」

平行調:ハ短調 調号が同じく♭3つの反対の調=短調

属調:変ロ長調 完全5度上の調

下属調:変イ長調 完全4度上の調

  変ホ長調のコード

ピアノとエレクトーンの押さえ方はあくまで一例です。参考程度でお願いします。

エレクトーンの『P.K』はペダルキーボード:足鍵盤、『L.K』はロワーキーボード:下鍵盤(左手)の略です

 

<基本>

(いちど):『E♭』

ピアノ:ミ♭/ソ/シ♭ エレクトーン:P.Kミ♭ L.Kソ/シ♭/ミ♭

 

Ⅴ₇(ごどせぶん):『B♭₇』

ピアノ:レ/ラ♭/シ♭ エレクトーン:P.Kシ♭ L.Kラ♭/シ♭/レ

 

(よど)『A♭』

ピアノ:ミ♭/ラ♭/ド エレクトーン:P.Kラ♭ L.Kラ♭/ド/ミ♭

 

<よく使う>

(ごど)『B♭』

ピアノ:シ♭/レ/ファ エレクトーン:P.Kシ♭ L.Kファ/シ♭/レ

 

(ろくど)『Cm』

ピアノ:ド/ミ♭/ソ エレクトーン:P.Kド L.Kソ/ド/ミ♭

 

(にど)『Fm』

ピアノ:ファ/ラ♭/ド エレクトーン:P.Kファ L.Kラ♭/ド/ファ

 

<ドッペルドミナント>

(ごどごど)→ Ⅴ₇(ごどせぶん)→ Ⅰ(いちど)『F→B♭₇→E♭』

ピアノ:ファ/ラ/ド → レ/ラ♭/シ♭ → ミ♭/ソ/シ♭

エレクトーン:P.Kファ L.Kラ/ド/ファ →P.Kシ♭ L.Kラ♭/シ♭/レ →P.Kミ♭ L.Kソ/シ♭/ミ♭

 

<他の調から借りてきて使う進行>

₇(にどごどせぶん)→ Ⅱ(にど)『C₇→Fm』

ピアノ:ミ/シ♭/ド →ファ/ラ♭/ド

エレクトーン:P.Kド L.Kシ♭/ド/ミ →P.Kファ L.Kラ♭/ド/ファ

 

₇(よどごどせぶん)→ Ⅳ(よど)『E♭₇→A♭』

ピアノ:ミ♭/シ♭/レ♭ →ラ♭/ド/ミ♭

エレクトーン:P.Kミ♭ L.Kシ♭/レ♭/ミ♭ →P.Kラ♭ L.Kラ♭/ド/ミ♭

 

₇(ろくどごどせぶん)→ Ⅵ(ろくど)『G₇→Cm』

ピアノ:シ/ファ/ソ →ド/ミ♭/ソ

エレクトーン:P.Kソ L.Kソ/シ/ファ →P.Kド L.Kソ/ド/ミ♭

 

  変ホ長調についてコメント

フラット系の調の”要”と言える変ホ長調。

何かと通り道になることが多いかも。

 

♭2つの変ロ長調のⅣ(よど)、

♭4つの変イ長調の(ごど)、

そして極めつけは

同主張のハ短調との行ったり来たり。

 

そんな、ハブ空港的な(?)ポジションの変ホ長調。

完全に個人的な感想ですが、特にハ短調の相方として登場することが多い気がします。

 

調そのものの印象としましては、柔らかくって、穏やかな響き。

中性的なカラーの、素敵な調です。

 

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