簡単なコードならすぐにおさえられるのに、大文字の後に『9』『dim』『aug』『-5』などが付いてくるとお手上げ…。
そんな『ひとクセあるコード』も、一つずつ解き明かして練習していけば、いつも避けがちな苦手なコードから一転、得意なコードに早変わりです。
今回は【9(ナインス)】を攻略します。
ナインスの簡単なおさえかた
まずは一番簡単なナインスのおさえかたを紹介します。(左手でおさえる場合)
『C 9』の場合(左手)
①普通にCをおさえます
②3番の指(中指)でおさえていた鍵盤を、4番の指(薬指)のほうへ、くいっと一つ下へ移動します。
これが一番簡単におさえられるざっくりとしたナインスです。
これは、あくまでざっくりとしたナインスにすぎません。
場面によって、このおさえ方では適さない場合も多々あります。
ですが、最低限この鍵盤さえおさえられていれば、『鳴っている音は(だいたい)あっている』状態に持っていけます。
初めから高いハードルを据えてしまうのではなく、低いラインから徐々に達成することこそが、音楽を楽しみながらこなしていける秘訣です。
正しいナインス
では、正式なナインスは、どんな音で構成されているのでしょうか。
それが、こちらになります。
お察しの通り、両手を使わないと、ナインスに使われるべき全ての音を鳴らすことができません。
メロディーを歌なり管楽器なりで、別のパートの人が演奏する場合ならこれでも問題ないかもしれません。
しかし、いつも他の誰かと一緒というわけにはいきませんし、メロディーとコードを一緒に演奏できた方が演奏の幅も広がって、楽しいです。
メロディーを右手で弾く必要がある場合の(理想的な)おさえ方
例えば、こんな一節があったとします。
この曲を、こんな風に左右の手にわり振れば、綺麗な響き(欲しい音が鳴っている状態)を得ることができます。
このようなわり振りを、演奏しながら瞬時に判断できるようになることが、コード奏における最終的な目標といっても過言ではありません。
ちなみに…
無理やり指を広げれば、片手でおさえられなくもないのですが、曲を演奏しながらリアルタイムで・瞬時にこんなおさえ方ができるかと言ったら、それは難しいです。
いっぱいいっぱい感が、写真でも伝わるかと思います。
なので、なるべく右手にコードを分散させるクセをつけていく方がよいでしょう。