音符を数えれば、6度ということはすぐに判断できます。そこから『長6度なのか、短6度なのか』を迷わないで判断する方法をご紹介します。
1 提示されている2音をまず確認
目の前に鍵盤があれば鍵盤で音を鳴らしてしまいましょう。なければ、頭の中で音をイメージしてみます。
2 第二展開形だと仮定し、1音補う
今回のポイントです。(展開形についての簡単な説明は、この記事内のしたにあります。)
ここで絶対に間違えてはいけないのが、『第二展開形』という部分です。
第一展開形でも判断できないことはないのですが、長短がちぐはぐになってしまうので、迷う原因になります。この『第二展開形』を使うやり方に慣れてしまうのがおすすめです。
3 長調が鳴れば『長6度』 短調が鳴れば『短6度』
文章だと難しく見えてしまいますが、実際にやってみると、このやり方が速くて迷わないので便利です。
判断のコツ
『2第二展開形だと仮定し、1音補う』という部分のやり方にはコツがあります。今回は左手で説明していきます。
〈例題〉
まず、提示された2音をおさえると、6度なのでこのような手の形になります。
ここで、2ばんの指(人差し指)を自然な形で加えると、おのずと第二展開形になってしまいます。
あとは、この和音が長調のものか短調のものかを判断すればよいわけです。
この場合は、ハ長調のⅠ度、ドミソの第二展開形である『ソドミ』となるので、『長6度である』と判断することができます。
頭の中で音を鳴らすのが難しいようでしたら、鍵盤で音を鳴らしてみれば一目瞭然です。
展開形
展開形というのは、このように和音のスタート地点を一つずつ上に交代していった形のことです。
【さいごにひとこと】
2音間が何度かという問題は、アカデミックな場でたくさん出題されます。
授業や試験、音楽教室でのレッスンでも、こういった問題が解けないと、困ってしまうことが多いかと思います。
そんな音程を判断しなくてはならない際に、割とはじめの方にぶつかる壁が、この『長6度なのか短6度なのか』という問題です。
しかし、この解き方が定着してしまえば、もう6度で悩まされることはありません。音程の話は、ややこしいことばかりですが、こうして一つずつ苦手を潰していきましょう。
音程の基本的なことは、こちらの記事にまとめてあります。