はじめのうちは、楽譜をみていて、『この場合はどこの高さの鍵盤を弾いたらいいのか?』と悩む場面が多いかと思います。
あらゆるケースを想定して、『楽譜にこう書かれていたら、実際に弾くべき鍵盤の位置はここですよ!』という例を、(実用的な範囲で)あげていきます。
はじめに真ん中のドを確認
『真ん中のド』というのは、楽譜の中でも真ん中くらい、鍵盤の中でも真ん中くらいに位置するドのことです。いちばん人の声で歌いやすい、出しやすいドという認識もアリですね。
まずはこの高さの基準となる『真ん中のド』が、楽譜、鍵盤、実際に鳴る音でそれぞれどのようにあらわされるのかを見ていきましょう。
ト音記号なら
ヘ音記号なら
88鍵盤(ピアノ)なら
電子オルガン(エレクトーン・標準モデル)なら
いろんな楽器で『真ん中のド』を鳴らすとこんな感じ
(順番:ピアノ、バイオリン、フルート、クラリネット、トランペット、ホルン、マリンバ)
ト音記号の場合
ト音記号においてよく使われる高さです。
ト音記号は、高めの音をあらわすのに向いています。なので、基本的にまんなかのドよりも高い音を表現する機会の方が多くなります。
各項目『楽譜上 → ピアノの鍵盤上 → 電子オルガン(エレクトーン)の鍵盤上 → 実際に鳴る音』 の順番となっています。
まんなかのドから:±0
【楽譜】
【ピアノ】
【電子オルガン】
【鳴る音】
まんなかのドから:+1オクターブ
【楽譜】
【ピアノ】
【電子オルガン】
【鳴る音】
まんなかのドから:+2オクターブ
【楽譜】
【ピアノ】
【電子オルガン】
【鳴る音】
ヘ音記号の場合
ヘ音記号は、ト音記号とは反対に低めの音をあらわすのが得意です。
なのでヘ音記号では、まんなかのドよりも低い音がかかれることが多くなります。
まんなかのドから:±0
【楽譜】
【ピアノ】
【電子オルガン】
【鳴る音】
まんなかのドから:−1オクターブ
【楽譜】
【ピアノ】
【電子オルガン】
【鳴る音】
まんなかのドから:−2オクターブ
【楽譜】
【ピアノ】
【電子オルガン】
【鳴る音】
おつかれさまでした
鍵盤の高さは、(見慣れてしまえばどうということはなくなってしまいますが)どの部分も同じ景色なので、弾いてみるまでわからなかったりします。
実は私もグレード試験で、緊張のため初見演奏の際に、1オクターブ間違えて弾いてしまったことがありました。結果はもちろん不合格でした(笑)
エレクトーンだととくにそうなのですが、意外と管楽器・弦楽器・その他もろもろの楽器の音で弾いていると、弾いている・鳴っている高さがわからなくなったりします。
吹いて音を出す楽器などと違って、よくも悪くもどの高さの音域でも同じテンションで弾けてしまうのが鍵盤楽器です。
この特徴が、わるい方へ転がってしまわないようにしたいものです。
コメント
トランペットでハイトーンを言うときダブルハイCとかトリプルハイCとか言いますが基準音のC˙、オクターブ上のC˙˙、さらに上のC˙˙˙と対応しているのですか?
西村西村様
コメントありがとうございます。ダブルハイ、トリプルハイ、などの用語は、初めて耳にしました!
わたくし、鍵盤以外はめっぽうさっぱりなので、管楽器のアレコレに精通されている方に聞いて頂ければと存じます…。
素人が付け焼き刃でググったところで、正確なお答えができないので…。すみません!
お役に立てず、申し訳ありません。 kaso
総ての長のお味噌汁呪文を図解で大きなフォントで教えてね