数あるエレクトーンの音色の中で、とびきり思い入れのある音色がこのパンフルートです。
今回は、このパンフルートという楽器について色々ご紹介していきます。
パンフルートってどんな楽器?
徐々に長さ・太さが変わっていく筒を、フルートのように口で吹く木管楽器です。
ディズニー映画「ピーターパン」の序盤で、ピーターパンが吹いているあの笛がまさにパンフルートです。
素材は竹や木、芦などで作られています。(あつまれどうぶつの森では、竹を集めるとパンフルートを作ることができるみたいですよ。)
パンフルートの「パン」はギリシャ神話の牧神パンに由来しています。つまりそれくらい大昔からある楽器ということですね。
ルーマニアなどのヨーロッパ、ペルーなどの南米アンデス地方、タイやラオスといったアジアでも広く親しまれている楽器です。
パンフルートはどんな音色?
明るく、まっすぐで、潤いがあり、息の具合によって表情豊かに揺らすことができます。
エレクトーンでは『ワールド(民族楽器)』のカテゴリーに入っているパンフルートですが、それはもう素敵な音色をしています。
アフタータッチでビブラートがかかるように設定すると、さらに良い音色になります。ピッチを少しだけ上げて、ブライトネスをMAXに。リバーブを少しかけてあげたときの感じが好みです。
パンフルートはフルートよりも硬い音がします。ブレスの多いタイプのフルートの音色と、かなり近いものがあります。
なので、アタックを効かせて演奏することも可能です。短い音符も、軽快に、リズミカルにこなすことができます。(もちろん長い音符のときは、ビブラートで美しく歌いましょう。)
レガートもスタッカートも得意なので、様々なジャンルの音楽に合います。
まさにエレクトーンにぴったりのチョイス!
youtubeで『panflute』と検索すると、素敵な演奏動画を見ることができます。
野外劇場でオーケストラと一緒に演奏しているこちらの動画が非常に良い印象でした。
『The Lonely Shepherd』という題名は、日本語に訳すと『草原の孤独』だそうです。
おつかれさまでした
私の相棒であるELS-01C(いわゆる旧ステージア)には、509種類の音色が入っていますが、その中で一番好きな音色かもしれません。
まだエレクトーンが黒かった時代。
EL-900mの頃のパンフルートも非常に魅力的だったように思います。懐かしさや思い入れがプラスされて、そう感じるというのもあるかもしれませんが…。思い出補正というやつですね。
みなさんも、エレクトーンや他の電子楽器で、どんどん新しい楽器の音色にチャレンジしていってみましょう!