簡単なコードならすぐにおさえられるのに、大文字の後に『9』『dim』『aug』『-5』なんかが付いてくるとお手上げ…。
そんな『ひとクセあるコード』も、一つずつ解き明かして練習していけば、いつも避けがちな苦手なコードから一転、得意なコードに早変わりです。
今回は【sus4(サスフォー)】を攻略します。
sus4のおさえ方
まずは、鍵盤の上ですぐにsus4をおさえる方法からやっていきます。
『C sus4』の場合(右手)
①普通に『C』をおさえます。
②3ばんの指(中指)から4ばんの指(薬指)へ、くいっと上に移動します。
これが『C sus4』です。
『F♯ sus4』の場合(右手)
主音(一番下の音)が黒鍵になっても、あせることはありません。
①同じようにまず『F♯』をおさえます。
②3ばんの指(中指)から4ばんの指(薬指)へ、くいっと上に移動します。
このとき、(F♯ですから)嬰ヘ長調の音階内の音で動けば間違いません。
ですが、『はて、嬰ヘ長調のスケールは…』と思い出すよりも、指の感覚・指の形でなんとなくおさえてしまった方が速いです。
このように、いったん『もとのすっぴんコード』をおさえてから、『真ん中の指を一本移動』する。というのが、sus4の簡単な探し方です。
sus4とは?
ひとクセコードの中でも、これが一番簡単なのではないでしょうか。
これはサスフォーと読みます。『サスペンダー』(杉下右京さんがよく身につけてるイメージがあります。)の『サス』からきているそうです。
サスペンダーの形状からわかる通り、『吊り上げる』という役割が、この言葉によって表現されています。
『C』と『Csus4』を比べてみましょう。
このように、真ん中の『ミ』が『ファ』へと吊り上げられています。そして『ファ』は、ハ長調の第4音にあたります。
第『4』音へ『sus』pendする→なので『sus4』です。
sus4のすごいところ
もとの『すっぴんコード』と、『そのsus4』とを繰り返すと、『いかにもAメロ』っぽくなります。
こんな感じです。
覚えてしまえば、意外とすんなりおさえられてしまう『sus4』。即興演奏にも多用しやすいので、おすすめのコードです。
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