はじめに、自身の体のどこに影響が出たのかをいいますと、
『足の左右のバランス』と
『肩こり』です。
エレクトーンという楽器の性質上、(大人になるとそうでもなくなりましたが)身体が成長途中の幼少期には、かなり体への影響があったように感じています。
私は4歳の頃からエレクトーン(電子オルガン)をはじめました。とはいえ、本格的にエレクトーンを専門に演奏していくことになるのは、小学1年生からになります。はじめのうちは、ピアノ、エレクトーンというより、とにかく鍵盤に慣れるための期間ですので。
エレクトーンは、右手で上鍵盤、左手で下鍵盤、右足でエクスプレッションペダル、左足で足鍵盤を演奏します。
つまり、四肢でバラバラに役割分担して演奏する楽器だということです。ですので、必然的に体をバランスよく均等に使うことが難しく、はじめのうちは、私のように支障が出てしまうこともあります。
今回は、実体験をメインに、どのような支障が出たのかをお話しします。
足のバランス
エレクトーンの演奏スタイルの中で、特に顕著に役割が左右で違ってくるのが『足』です。
左足は、足鍵盤での演奏があるので、アクティブに動かさなくてはならない一方、右足はほぼ1か所にとどまっての演奏になるので、言ってしまえば非常にバランスが悪いです。
左足のみをやたら使うせいか、あらゆる動きで支障が出ました。
その1・水泳

これは単に泳ぐのが著しく下手であったというのもあるかと思いますが、足のバランスによる影響が大きかったはずです。
特にクロール、バタ足での泳ぎをした際に、まっすぐ泳げませんでした。
必ず右方向にぐーっと曲がっていってしまうのです。
中学年になる頃にはこの癖は直りましたが、低学年の頃はこの癖が抜けませんでした。
左足の方が右足より強いせいで曲がっていたのでしょうか?
その2・一輪車

低学年の頃、休み時間になると、一輪車に乗るのが流行った時期がありました。
運動神経のいい友達に教えてもらいながら、私も乗ったのですが、水泳と同様に、どんどん右方向に曲っていってしまうのです。
これは、小学生の間じゅう、なおることはありませんでした。
なので、箇所かしょで鉄棒などにつかまりながらでないと、一輪車に乗ることができませんでした。
大人になってから一輪車に乗る機会というのはありませんので、今乗ったら、はたしてやはり右に曲がるのかどうなのか、気になるところではあります。
肩こり

今となっては、肩が凝った感覚というものがどういったものなのかがわかっている上に、ストレッチなどさまざまな対処ができるので、さほど大きな問題にはならない肩こりですが、小学1年生にとての肩こりは、そうではありませんでした。
なんとなく不調な感じが体にあり、両親に肩を揉んでもらうとどうやら肩が凝っているらしい、とわかる程度でした。
これに関しては、特にエレクトーンならではではないような気がします。勉強をこの頃からたくさん頑張っている子たちも、肩が凝ったりするのでしょうか。
腱鞘炎(けんしょうえん)

これは、自分の身には起きなかった症状ですが、高学年になってくると、腱鞘炎になる子が周りにちらほらいました。
特に、毎年コンクールに出場するような、たくさん練習を頑張っている子たちです。
私は幸いなことに腱鞘炎とは無縁でしたが、その子たちの手に巻かれた湿布や包帯が、まるで練習をたくさんした証のようで、現に周りの大人たち(先生や保護者)もそのような風潮でした。
大人になった今では、怪我なく過ごすのが何よりの宝だと感じているのですが、怪我をしてもすぐに治る子ども時代に、臆せずがむしゃらに練習をするというのも、貴重な体験なのでしょう。

エレクトーンを小さいうちから始めるのは、とても有益なことです。が、実体験として、自分に起きた体の影響をお伝えしてみました。
支障、といっても、ほんとうに些細なものなので、もちろんエレクトーンをやっていたことによるメリットの方が、そのデメリットを覆い尽くしてしまうほどに大きいです。
水泳でまっすぐ泳げなかったからといって、いじめられたりはしませんでしたし、今となってはどれもいい思い出です。なので、ご安心ください。