DAWを使った【音源の設計図】はとても大切

『DAW (だう) 』とは、パソコンで作曲するソフトのことです。(D)デジタル・(A)オーディオ・(W)ワークステーションの略で、おもに『logic 』『Cubase』などのソフトがあります。

 

画像は『logic pro X』のものです。

 

  映画のメイキング

 

少し前、インディージョーンズのDVDに収録されていた特典映像中の、メイキングを見ました。

撮影を始める前に、監督とスタッフが3DCGのモデルを細かく動かしながら、役者・カメラの動き、演出の細部に至るまでの打ち合わせをする、というものです。

 

このメイキングを見て感じたことは、(作品を共同で作り上げる中で)誰か一人の頭の中でどれだけ詳細にイメージが固まっていても、それが『共有』できていなければ、そのイメージはないも同然なのだということです。

 

それだけ、複数の脳みそで作品を仕上げていくには、そのメンバーがひとめでわかるような『設計図』が重要になってくる、ということです。

 

 

  DAW 音源の設計図

 

この『設計図』は、どんなバンドにとっても(バンドではなくても)、非常に重要なものです。

キーワードは2つ。『共有』『お手本』です。

 

 『共有』

こちらはつまり、冒頭でのインディージョーンズの撮影現場のお話です。

 

バンドメンバーは2人といえど、複数の脳みそが存在していることに違いありません。

脳みその中のイメージを、限りなく詳細に、そして具体的に記録・共有しなければ、息のあった演奏をすることは叶わないでしょう。

 

どうしてここはこの音符なのか?

どうして次にこの展開を求めるのか?

 

その議論はすべて、思考の共有からはじまります。

ときとして(というよりほとんどいつもですが)意見が衝突する際、なぜその音符を選んだのかという出発地点すら共有できていなければ、取り返しのつかないほどの思い違いをしたままになってしまう恐れすらあります。

 

こういう理由・背景があって、この音符を選んでいる。ということが共有できていれば、そこからどう音楽をより良いものにしていくか、まっとうな議論ができます。

 

このことから、設計図はまず、『共有』のために必要となってくるわけです。

 

 『お手本』

では、脳みそが複数ない場合の音楽には、設計図がまったく必要ないかといえば、そんなことはありません。

設計図は、大切な『お手本』の役割も担っているからです。

 

言うまでもなく、機械は(ある分野で)人間を大きく凌駕してくれます。

それはいわゆる人間が再現するには、膨大な練習時間を要するようなものでも、一瞬で実現させてしまう『かしこさ』です。

 

そのかしこさを存分に活かし、設計図をこしらえることによって、今手にしている自らのテクニック・想像力を何段も飛び越えた先の表現を見いだすことができるのです。

これを活用しない手はありません。

 

今の自分より、少し階段を登った先の音楽を、お手本の音源として記録しておくことで、明確な目標とともに、最も効果的な練習が可能となります。

 

 

  設計図の状態では人に伝わりづらい

 

バンドメンバーの中で共有できれば、その音源は立派な設計図としての役割を果たしていると言えるのですが、これをメンバー以外の人に聞いてもらうと、なかなか意図したところが伝わりづらいな、という印象があります。

どうやら、この設計図どおりに人間が演奏した音源だと、格段にその内容の伝わりやすさは変わるようです。

 

自分の専門外の設計図をイメージすれば、それもそのはず。

家だったり、船だったり、精巧なマシンであったり。その設計図やイメージ画像を見るのと、実際に完成品をまのあたりにするのでは、感動が違います。

 

それが、例外なく音楽にも起こるということです。

特に音楽というのは、その感動を生み出すために存在しているようなものなので、この部分をないがしろにするわけにはいきません。

 

 

ごくごく当たり前のことのように思えますが、このことに気がついたのは、つい最近のことで、自分でもびっくりしました。

打ち込みだけの(設計図の状態の)音源よりも、人間が演奏している音源の方が、より人に伝わっている実感があります。

 

  打ち込みを極めた作品

もちろんのことながら、打ち込みだけの音源がすべて設計図の状態である、というわけではありません。

打ち込みを極め、昇華させた作品には、それは素晴らしいものがあります。もちろんそれは、人にしっかりと伝わる完成品としての音楽のことです。

 

私自身がVOCALOID直撃世代ということもあり、そのような作品には、(人間の演奏とはまったく違った)特別なパワーを感じます。

DAWソフトでの打ち込みのみで、設計図から完成品へと仕上げることも可能であり、そうして作られた曲は、(他のあらゆる手段で作曲されたものと同じように、)唯一無二の世界を作り上げているということです。

 

まず、

『DAWで共有・お手本用の音源を製作する。』

ここまではどちらも同じです。それを

 

A: 人間が演奏し、完成させる

B :より芸術性を高め、打ち込みの音のみで完成させる

 

という2通りの手段があり、そのどちらもが人や作品によっては、素晴らしい手段であるということです。

 

 

  まずはDAWを手に入れよう

 

DAWに出会う前と後では、作曲の概念がひっくり返りました。

それまでは、自分の手の届く範囲でしか音符を考えることができなかったのに対し、パソコンの力を借りれば、いくらでもイマジネーションをはばたかせることができます。表現は無限です。

 

音楽をやる仲間がいても、一人でやっていても、DAWで設計図をまず描いてみることをやれば、格段に音楽の幅が広がります。

パソコンと、ソフトの両方を手に入れるには、高価なものですから、なかなかすぐには手の届かない目標だと思います。

 

ですが、何から始めたらいいのかわからなかったり、音楽の目標を見失いかけている方がもしいらしたら、ぜひこのことを目標にしてみてください。きっと、もう一度音楽が素晴らしいものに感じるはずです。

 

 

 

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