【ト短調とは】目指せ全調制覇!vol.10

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  ト短調とは

ト短調とは、「ソ」からスタートする『ソ/ラ/シ♭/ド/レ/ミ♭(♮)/ファ(#)』の7音の中で、メロディー・コード・ベースが行ったり来たりすることを基本ルールとする調。

ト短調の調号はフラット2つ

シ♭』と『ミ♭』に付きます。

(短調の調号は、音階<↓くだり↓>時に、どこが黒鍵になるかを参照します。)

・短音階で、「ソ」を主音とした場合の調。

・英語だと G Minor(ジーマイナー)

・ドイツ語だと G moll(ゲーモール)

  ト短調の出現率

ト短調の出現率は…

星2つ!くらい。

歌モノなんかだとあんまり見かけないイメージ。

  近親調 ト短調のお仲間一覧

同主調:ト長調 主音=出発する音が同じ「ソ」

平行調:変ロ長調 調号が同じく♭2つの反対の調=長調

属調:ニ短調 完全5度上の調

下属調:ハ短調 完全4度上の調

  ト短調のコード

ピアノとエレクトーンの押さえ方はあくまで一例です。参考程度でお願いします。

エレクトーンの『P.K』はペダルキーボード:足鍵盤、『L.K』はロワーキーボード:下鍵盤(左手)の略です。

<基本>

(いちど):『Gm』

ピアノ:ソ/シ♭/レ エレクトーン:P.Kソ L.Kシ♭/レ/ソ

Ⅴ₇(ごどせぶん):『D₇』

ピアノ:ファ#/ド/レ エレクトーン:P.Kレ L.Kド/レ/ファ#

(よど)『Cm』

ピアノ:ソ/ド/ミ♭ エレクトーン:P.Kド L.Kド/ミ♭/ソ

<よく使う>

(ごど)『D』

ピアノ:レ/ファ#/ラ エレクトーン:P.Kレ L.Kラ/レ/ファ#

平行調の『B♭』

ピアノ:シ♭/レ/ファ エレクトーン:P.Kシ♭ L.Kシ♭/レ/ファ

(にど)『Am⁻⁵』

ピアノ:ラ/ド/ミ♭ エレクトーン:P.Kラ L.Kラ/ド/ミ♭

<ドッペルドミナント>

(ごどごど)→ Ⅴ₇(ごどせぶん)→ Ⅰ(いちど)『A→D₇→Gm』

ピアノ:ラ/ド#/ミ → ファ#/ド/レ → ソ/シ♭/レ

エレクトーン:P.Kラ L.Kラ/ド#/ミ→P.Kレ L.Kド/レ/ファ# →P.Kソ L.Kシ♭/レ/ソ

<他の調から借りてきて使う進行>

₇(よどごどせぶん)→ Ⅳ(よど)『G₇→Cm』

ピアノ:シ/ファ/ソ →ド/ミ♭/ソ

エレクトーン:P.Kソ L.Kシ/ファ/ソ →P.Kド L.Kド/ミ♭/ソ

平行調への転調『F₇→B♭』

ピアノ:ラ/ミ/♭/ファ →シ♭/レ/ファ

エレクトーン:P.Kファ L.Kラ/ミ♭/ファ →P.Kシ♭ L.Kシ♭/レ/ファ

  ト短調についてコメント

素朴な美しさがあるト短調。そんなト短調で作曲すれば、自然とメロディーにもその「美しさ」が現れる…かもしれません。

♭2つだけの調ということで、ヤマハのグレード試験でもはやいうちから出題される調です。

(グレード試験とは、ヤマハがやっているエレクトーンやピアノの『腕試し』試験のことです。普通に練習した曲を演奏するのはもちろんのこと、その日初めて見る楽譜を演奏したり、その場で曲を考えたりする課題が与えられます。)

初見演奏や即興演奏の課題で、ト短調の課題があたって、「あたり」か「はずれ」どちらかと言えば、(何級かにもよりますが)「あたり」の部類でしょう。

一番簡単なハ長調が出題されれば『一番あたり!運がいい!』と思いがちですが、そういう訳では無いのです。

ハ長調は、その調の簡単さゆえ、問題自体のイジワルさでバランスを取るようになっています。なんだか把握しづらいメロディーだったり、変なとっつきにくいモチーフだったり…。

一方、ト短調は♭2つの調なので、そこまでイジワル問題になっている可能性は、限りなく低いです。そして調そのもの難しさも、#・♭3つの調などと比べると、とてもやりやすい部類です。

グレード試験の初見演奏や、即興演奏で、ト短調が出題されたら、『ラッキー』です!

のびのび試験にのぞんでしまいましょう。

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